2008年2月3日日曜日

コラーゲン:皮膚傷つけず画像化に成功 シワの仕組み、解明に有効--筑波大など

(毎日 1月21日)

弱いレーザー光線を使い、人の皮膚を傷つけることなく
皮膚の内部構造を三次元画像化することに、
筑波大とカネボウ化粧品の共同研究チームが成功。

皮膚の弾力性を維持するコラーゲンの構造も観察。
加齢によるシワの変化とコラーゲン構造との関係を調べたり、
化粧品の開発に有効。

人の皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層で構成。
コラーゲンは、真皮の7割以上を占める繊維状のたんぱく質で、
シワが増えるなど皮膚の老化も、コラーゲンの新陳代謝の衰えが原因の一つ。

光がコラーゲンを透過時に、二つの光線に分かれる複屈折という性質に注目。
筑波大が開発し、複屈折の強さを三次元的に計測できる
光干渉断層計(OCT)を使い、コラーゲンの構造を画像化

70代と20代の皮膚を比べた結果、70代の真皮のコラーゲンは、
20代に比べて複屈折性が3分の2に低下。
紫外線を含む日光にさらされたことが原因。
目尻のシワが大きいほど、複屈折性が弱くなることも分かった。
日光を浴びない上腕の内側の皮膚では、加齢に伴う複屈折性の変化はない。

カネボウ化粧品の酒井進吾主席研究員は、
「データを詳細に検討し、シワができるメカニズムに迫りたい」。

http://mainichi.jp/select/science/news/20080121dde041040024000c.html

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