2008年9月24日水曜日

賢治精神を受け継ごう 花巻で命日祭

(岩手日報 9月22日)

宮沢賢治の命日の21日夜、花巻市桜町の雨ニモマケズ詩碑前で
「賢治祭」(同実行委主催)が開かれた。
北上川に現在見られなくなっている「イギリス海岸」を出現させる試みも
行われたが、惜しくも川底の泥岩層は見られなかった。

同市の南城小児童が賢治の作った歌を合唱し、
花巻農高3年の市原未美子さんは、「雨ニモマケズ」を朗読。
岩崎鬼剣舞の演舞や賢治がテーマの座談会も開かれ、
賢治の精神に思いをはせた。

イギリス海岸の出現は、国土交通省北上川ダム統合管理事務所が試みた。
上流のダムの放水を減らしたが、ダム以外から流れ込む水量の影響もあってか、
川底の岩が若干見えるにとどまった。

イギリス海岸を管理するドーバーファーム市民の会の佐藤匡男会長(80)は、
同海岸は60年前のアイオン台風で北上川の流れが変わって以来、
徐々に見られなくなった。

東京都渋谷区から訪れたコンピューターグラフィックス(CG)アニメーター
加賀谷穣さん(40)は、「写真で残るイギリス海岸を、いつの日か
この目で見るのが夢。これからも試みを続けてほしい」と継続を期待。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080922_5

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