2008年9月22日月曜日

F1マシンが登場 急性リンパ性白血病の啓太君、夢かなう 静岡県立こども病院

(毎日新聞社 2008年9月18日)

「病気が治ったら、F1関係の仕事をしたい」。
難病の急性リンパ性白血病に苦しむ函南東小6年、
手塚啓太君の夢を受け、静岡市葵区漆山の県立こども病院の
ピロティーに、F1マシンが登場。
病院にF1マシンを持ち込むという前例のない取り組みだったが、
ホンダやボランティア関係者の熱意で実現。
全員の願いは、「啓太君、元気になって」だ。

啓太君の病気が発症したのは、3年前の5月13日。
突然夜中に鼻血が止まらなくなり、白血病と診断されて入院。
病状は厳しく、危篤状態と回復を繰り返し、
「僕死んじゃうのかな」と何度もつぶやいた。
父賢一さん(45)は、「覚悟はしたが、まだ早いと思っていた。
ここ数日は本当に危ない状態もあった」。

だが、いくつもの奇跡が重なった。
危篤状態から意識が戻った日、難病の子供の夢をかなえる
ボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン(MAWJ)」
静岡支部の水上市子さん(52)が、県立こども病院を訪問。
担当医から両親と啓太君を紹介された。
普段は目を開け続けるのも難しい啓太君は、表情を輝かせて
水上さんにF1の夢を託した。

「啓太君にF1カーを見せたい」。
MAWJから協力を依頼されたホンダは、
「明日にも病院に車を運ぼう」と即決。
企画から2日間で実現したのは、MAWJにとっても初めて。
ホンダは、「今回のような事は初めて。すごいことだが、
各部門が啓太君の夢をかなえたい一心で走り回った」。
MAWJは、「病院に持ち込むなんて、とても無理と思っていたのに奇跡が起きた。
ここから大きな奇跡が起こるのを、私たちはたくさん見てきた」。

東京から運ばれてきたのは、
昨年までF1グランプリで世界を走ってきた「RA108」。
今年のチームカラーの地球をイメージした青と緑の車体を、
ベッドに横たわったまま見た啓太君は、
「(興奮して)すごくビクビクしてる。思ったより大きい」と感激した様子。
時折うれし涙を隠すように顔に手をやりながら、
エンジンの場所や運転席の構造などを質問した。

その様子を見つめていた母真弓さん(45)は、
「病室では少し手を動かすだけでも疲れてしまうのに、
今日は本当にうれしかったみたい。
今度は、自分の力で頑張って良くなってほしい」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=80010

0 件のコメント: