2008年2月13日水曜日

DNAを区切る「壁」発見 遺伝子の機能解明を加速

(共同通信社 2008年1月31日)

人間のDNAに、遺伝子と遺伝子の間を区切る「壁」の役割をする場所が
約1万3000カ所存在、遺伝子をブロック分けしていることを、
白髭克彦東京工業大教授らチームがネイチャー電子版に発表。

遺伝子がどのように連携して機能するかの解明につながる成果で、
遺伝子治療の成績向上なども期待。
遺伝子には、生命活動に必要なタンパク質をつくる情報が記録。
人間の遺伝子は2万数千個とされ、これらが独立して秩序正しく働くためには、
遺伝子間の相互干渉を防ぐ壁が必要、その存在が予想。

研究チームは、リング状の構造を持ち、穴の部分にDNAを通して束ねる
役割を持つ「コヒーシン」と呼ばれるタンパク質に着目。
コヒーシンがDNAのどこにくっついているかを、人の細胞で網羅的に解析。

その結果、コヒーシンは遺伝子と遺伝子の間を区切るように存在。
コヒーシンを働かなくすると、本来働かないはずの遺伝子が働きだし、
このタンパク質が壁の役割をしていると判断。

区切られた各ブロックには遺伝子が1~30個程度含まれ、
ブロックごとに機能を担っているとみられる。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=66920

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