2008年10月1日水曜日

運動と食事療法の有効性の比較

(WebMD 9月19日)

運動を始めるのに遅すぎることはない、というエビデンスが増えた。
過体重の高齢者は、ウォーキングやエアロバイク漕ぎを始めると、
運動効率を改善できることが示されている。
運動効率とは、より少ないカロリーで身体活動が行える。

運動を行う高齢者は、減量のために食事療法のみを行う高齢者より、
脂肪の燃焼量が多く、筋肉の損失量が少ない。
人は、年齢とともに除脂肪体重が減少する傾向があり、
これが減りすぎると、日常生活動作に支障をきたすことがある。

ピッツバーグ大学のBret Goodpasterは、
「高齢者で、かなり短い期間であっても、運動を行えば、
代謝に変化が生じ、身体活動中のカロリー消費量が少なくて済む。
運動を行うと、高齢者は選択的に脂肪を多く燃焼するようになり、
代謝面で健康度が高まる可能性がある
『Journal of Applied Physiology』に発表。

年齢60-75歳、過体重または肥満で、座ることの多い生活をしている
被験者64名を3群に分けた。
4カ月間にわたり食事療法のみを行う群、運動のみを行う群、
食事療法と運動を併用する群。

食事療法を行う人たちは、4カ月の試験期間の終了時までに
10%の減量が達成できるようにカロリー摂取量を減らした。
運動を行う人たちは、4カ月間にわたり週に3-5回、
ウォーキングかエアロバイク、ローイング(ボートを漕ぐような運動)の
いずれかを行うが、ほとんどはウォーキングを選択。

運動のみの群は、食事療法のみの群より運動効率が高くなった。
食事療法と運動の併用群も、食事療法のみの群より運動効率が高くなった。
脂肪燃焼についても、運動を行った人たちの方が優れていた。

全3群ともに体重が減り、食事療法のみの群、食事療法と運動の併用群は、
運動のみの群より体重の減少度が大きかった。
食事療法のみの群は、除脂肪体重、脂肪の減少度が大きかった。
運動のみ、食事療法と運動の併用群は、
エネルギー源として蓄積脂肪を多く利用。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=80525

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