2011年5月7日土曜日

レアアース使用しない磁石材料生成

(サイエンスポータル 2011年3月7日)

東北大学大学院の高橋研・教授、小川智之・助教と
戸田工業などの研究グループは、レアアースを使用しない磁石に
なりうる物質として期待されている強磁性窒化鉄の粉末を、
分離・生成することに成功。

生成された強磁性窒化鉄は、鉄より大きな磁力を持ち、
大気中でも非常に安定という特徴があることが確認。
生産性や収率も非常に高いことから、実用化が期待できる。

ハイブリッドカーや電気自動車、洗濯機やエアコン用など、
パワーが必要なモータには、現在、レアアースである
ネオジムやジスプロシウムを含む磁石が使われている。

レアアースは産出国が偏っているため、安定的な輸入に不安がある。
レアアースを含まない磁石の開発が急がれている。

強磁性窒化鉄は、1972年に高橋實・東北大学教授(故人)が、
その存在を提唱、これまで薄膜はできるものの、
磁石材料に適した安定的な粉末生成法は見つかっていなかった。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/1103/1103071.html

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