2007年8月12日日曜日

戦争、スポーツで技術革新 転ばない義足、米軍が支給

(共同通信社 2007年8月6日)


「光が見える-再生への助走」「人工ボディー」<2>

義肢は、戦争とともに発達した。
曲がるひざや足首、物をつかめる手...。
近年は、パラリンピックをきっかけに障害者スポーツが普及し、
全力で走れる義足など特殊な義肢も広まっている。

義肢を必要とする理由はさまざま。
先天的な障害や事故に加え、海外では地雷を踏んで足を失う人が後を絶たない。
作業のオートメーション化が進み労働災害は減ったが、
糖尿病による手足の切断は増えている。

労災保険や障害者手帳など国の支援で、義肢購入の金銭負担は少ない。
残存部の筋肉の微電流を感知して物を握れる義手や、
負担を減らすため歩き方の癖を記憶するコンピューター付きの脚のほか、
シリコーンで密着性を高めてずれにくい義足も保険の範囲内。
一方、厚労省の認可を得ていない最新鋭の義肢や装飾用は、全額自己負担。


米軍がイラク戦争で足を失った兵士に支給した
ドイツ・オットーボック社製のマイクロプロセッサー付きひざ関節は、1つ約250万円するが、
よろめくとセンサーが感知して、油圧で転倒を防ぐよう自動的に動くという。

残存機能や状況によるが、できないことはないとされる義肢。
現在、唯一難しいのが交互に階段を上る機能という。
体に義肢を埋め込んで元通りに動けるようになる日も遠くないかもしれない。


http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=51888&categoryId=&sourceType=GENERAL


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私たちの身体は、いつ、いかなる時に失われるかは分かりません。
でも、このような技術が発達することで、
せめて日常生活に支障なく過ごせることがでるならば、
活動の領域が狭まることによるストレス、喪失感は軽減されます。
それにしても、どんなに科学が発達しても、
身体のような動きをするものを創りあげることは難しいですね。

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