2007年8月10日金曜日

学校基本調査:中学不登校35人に1人…5年ぶり増加

(毎日新聞 2007年8月9日)

30日以上欠席した「不登校」の小中学生が5年ぶりに増加し、
06年度は12万6764人に。
不登校の中学生の割合は、91年度以来過去最高の2.86%に上り、
「35人に1人」となった。

文部科学省は、「昨秋からいじめが問題化し、
『いじめられるくらいなら登校しなくてもいい』と考える保護者が増えた」。

今年5月1日現在で、全国の国公私立小中学校を対象に調査。
不登校は前年度より3.7%(4477人)増え、
小学生は同4.9%増の2万3824人、中学生が同3.4%増の10万2940人。

不登校の小学生の割合は、「302人に1人」(0.33%)。
中学生では過去最高だった01年度より0.05ポイント上回った。
小中学生合わせた不登校は、「85人に1人」(1.17%)。

文科省は、「人間関係づくりが不得手な子供が増えているほか、
家庭の教育力が低下した」と指摘。

不登校のきっかけ(複数回答)は、非行や無気力など
「病気以外に本人にかかわる問題」が31.2%と最も多く、
「いじめを除く友人関係」15.6%、「親子関係」9.3%と続いた。
今回選択肢に加わった「いじめ」は3.2%。
前回調査より、学業不振や家庭内の不和の増加が目立つ。

不登校が継続している理由(複数回答)は、
情緒的混乱31.7%、無気力24.8%、いじめを除く友人関係11.2%の順に高く、
前年度から不登校が続いている小中学生は、6万1125人。
中学生の場合、不登校の生徒の半数は、前年度から続いている。

学校内外で専門的な相談や指導などを受けた小中学生は、
不登校の児童・生徒の65.6%にあたる8万3153人で、
学校内のスクールカウンセラーや養護教諭などによる相談が多かった。

指導の結果、登校するようになった小中学生は、30.4%の3万8572人。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070810k0000m040027000c.html

***************************

この問題は深刻ですね。
本来なら、将来生きていくために必要なことを学ぶための学校に行かず、
活用されないということであれば、
本人の損失だけでなく、社会にとっても損失になります。
先生、生徒、親、地域住民、全ての人がこの問題に対し関心を持つこと、
そして学校側はできるだけ状況を公開することです。
どのような状況でも、教育を受けられる環境をつくることが
大人たちの義務です。
教育をろくに受けれない国もあるのだから。

0 件のコメント: