2007年8月11日土曜日

ブルーコーンのトルティーヤは健康によい

(WebMD 7月30日)


タコス店のトルティーヤが、少しカラフルになるかもしれない。

タコスの皮やトルティーヤチップスに含まれる栄養成分に注目すると、
ブルーコーン(粒が青いトウモロコシ)が最も優れることを示すという。

トルティーヤの本場であるメキシコの研究者らは、
ブルーコーンのトルティーヤにはホワイトコーン(粒が白いトウモロコシ)の
トルティーヤよりも蛋白質が20%多く含まれることを明らかに。
また、ブルーコーンのトルティーヤは澱粉が少なく、glycemic index(GI)も低いため、
食事療法中の人や糖尿病患者にとって朗報であると考えられる。

GIが低い食品の場合、糖質が血液中に取り込まれるスピードが遅く、
安定したエネルギー源となるため、より健康的であると考えられる。

一方、GIが高い食品に含まれる糖質は、血糖値およびエネルギー供給レベルの
急上昇を引き起こしやすいと考えられる。

Centro de Desarrole de Productos Bioticos del IPN(メキシコ、モレロス)の
Juan Pablo Hernandez-Uribeらは、
トルティーヤの青色はブルーコーンに含まれるアントシアニンによるものであり、
ベリー類や赤ワインにみられる健康成分と同じである、と。

この研究は、ブルーコーンおよびホワイトコーンのトルティーヤに含まれる
化学成分組成を分析したものであり、
『Journal of the Science of Food and Agriculture』に掲載。

この結果、ホワイトコーンのトルティーヤには平均で全澱粉成分の約75%が含まれたが、
ブルーコーンのトルティーヤでは68%であったことが示された。

また、いずれのトルティーヤにおいても、新鮮な場合に比べ、
難消化性澱粉は貯蔵期間の経過に伴って増加したが、
ブルーコーンのトルティーヤに含まれる難消化性または非消化性澱粉の含量は、
ホワイトコーンよりも低かった。
ブルーコーンのトルティーヤはGIが低く、このGIは時間の経過に伴い変化しなかったが、
ホワイトコーンのトルティーヤはGIが高く、このGIは貯蔵に伴い上昇した。

Hernández-Uribe, J. Journal of the Science of Food and Agriculture. News release, Society of Chemical Industry.


http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=51861&categoryId=580&sourceType=SPECIALTY

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これはなかなか面白い研究ですね。
今後、このように食品の成分を細かく調べることで、
その食品の付加価値が高まってきます。
健康にいい食品が求められているので、
このようなデータは重要ですね。
もちろん、単一の食品ばかり摂っているだけでは健康にはなりませんが。

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