2007年8月6日月曜日

水を凍らせない物質を発見 移植用臓器の保存に応用も

(共同通信社 2007年7月30日)

植物の色素などに含まれる物質に、
低温下でも水が氷になるのを防ぐ「過冷却促進物質」があることを、
北海道大の藤川清三教授(低温生物学)らのグループが発見。
移植用の臓器を、低温で長期間保存することなどに応用できそう。

水は、零度以下に冷やしていくと、
「氷核」というごく小さな氷ができ、そこを中心に凍り始める。
藤川教授らは、寒冷地に生息する樹木組織が低温下でも凍らないことに着目。
抽出した「ケンフェロール-7-O-グルコシド」が、

氷核の生成を妨げることを発見。
この物質を、0・01%混ぜた水はマイナス10度でも凍らないという。


現在、移植用の臓器は生理食塩水を含む液に漬けて保存。
低温であるほど細胞の代謝が落ちて長期間保存できるが、
液が凍ると細胞を傷つけるため、長期間の保存は難しい。
マイナス10度で保存できれば、
保存期間を大幅に延ばせる可能性がある。

今後、藤川教授らは氷核の生成を妨げるメカニズムの解明や、
臓器への影響について研究していくという。

http://www.m3.com/news/news.jsp?articleLang=ja&articleId=51471&categoryId=&sourceType=GENERAL

******************************

これは、とても面白い発見ですね。
魚や肉といった食物の保存にも応用できそうです。
特に日本は刺身文化なので、
凍らせずに保存することができれば、もっと流通が広がりそうです。
私は刺身が大好きなので、ぜひ実用化して欲しいですね。

0 件のコメント: