2008年7月30日水曜日

桑の葉成分:血糖値を抑制、人体で初めて証明 農研センター/福島

(毎日新聞社 2008年7月18日)

独立行政法人・東北農業研究センター福島研究拠点は、
桑の葉に含まれる成分が血糖値上昇を抑制する効果がある
という人体で初の研究結果を発表。
糖尿病予防などの効能の解明につながるものと期待。

寒冷地バイオマス研究チームの木村俊之・主任研究員(41)を中心に
03年から、東北大大学院や日本医科大などと連携。

園芸作物では、桑の葉にしか含まれていない
「1-デオキシノジリマイシン」(DNJ)がブドウ糖の構造に似ており、
糖の消化酵素の働きを抑え、血糖値上昇の抑制につながる。
これまでマウス実験が進められてきたが、人体では実証されていなかった。

通常の桑の葉の10倍の濃度のDNJを含むカプセルを作り、
健常者24人と、血糖値が高い「糖尿病境界者」12人に投与。

糖や米飯の摂取後に血糖値を比較した結果、
カプセル0・8グラムで健常者で血液10CC当たり平均約25ミリグラム、
境界者で同約30ミリグラムの血糖値減少が確認。
カプセル0・8グラムは、乾燥した桑の葉2-3枚(約10グラム)に相当。

木村研究員は、「今後は、長期間食べても副作用がないことなど
安全性を実証し、糖尿病の予防効果があることを証明したい」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=77453

0 件のコメント: