2008年8月1日金曜日

子供の運動量、10代前半に激減 テレビゲームの影響も

(CNN 7月19日)

全米各地で、9~15歳までの子どもの運動量を調べた研究によると、
12歳前後を境に、運動不足の傾向が急激に強まることが明らかに。
カリフォルニア大学サンディエゴ校の小児医学専門家、
フィリップ・ネーダー博士らが、米医師会雑誌(JAMA)最新号に発表。

調査は、2000~06年、全米の子ども1000人を対象。
ベルト取り付け型の加速度計を使って、平日と週末の活動レベルを計測。

その結果、ほぼ毎日2─3時間運動している子どもの割合は、
9歳で9割を超えたのに対し、15歳では3%未満に激減。

米当局が出している指針によると、この年齢層の子どもは毎日、
サイクリングや水泳、ジョギングなど
「中度から強度の運動」を最低1時間続けることが望ましい。

その基準に達している子どもは、12歳までのグループで半数を超え、
15歳になると平日で3割程度、週末には約17%にとどまる。
1日に中・強度の運動をする時間は、9歳が平均3時間、
15歳では1時間に満たなかった。

子どもたちがテレビゲームやインターネット、DVDなどに
多くの時間を費やすようになるのは、ちょうどこの年代。

パソコンやテレビ画面の前で過ごす時間が増える分、
戸外で活動する機会が減っている。
学校で、体育の授業や休み時間が削られていることも、
影響を及ぼしている可能性。

ネーダー博士らは、「子どもの運動量は、成長とともにやや減少するが、
この激減ぶりには驚いた。
運動不足の傾向がこのまま続くと、大人になって心臓病や肥満、
高血圧、糖尿病にかかる恐れ。
家庭でも危機感を持って、子どもにバランスの取れた生活を促すべき」

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200807190005.html

0 件のコメント: