2008年8月1日金曜日

欠陥品を連携して廃棄 細胞内に巧みな仕組み

(共同通信社 2008年7月25日)

細胞内で誤って合成された欠陥タンパク質を選別し、
分解・廃棄する仕組みを京都大の永田和宏教授らのチームが解明し、
25日付の米科学誌サイエンス電子版に発表。

小胞体と呼ばれる細胞内器官で、
3種類の酵素などが連携して働き、巧みに品質管理していた。

遺伝子異常などによって生じる欠陥タンパクが神経に蓄積すると、
アルツハイマー病やプリオン病などが起きる。

永田教授は、「将来、薬などでこの仕組みを活性化できるようになれば、
新たな治療法につながる可能性がある」。

チームはこれまで、欠陥タンパクをチェックするEDEMという物質を特定。
今回、新たに酵素として働くERdj5など2種類の物質を発見。
これらは、欠陥タンパクの凝集を解きほぐして1本の細い分子にし、
小胞体の外に運び出して廃棄処分するなどの役割を分担。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=77620

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