2007年11月9日金曜日

医師が仲裁申し立てへ サッカーJ1川崎・我那覇の静脈注射問題

(毎日新聞社 2007年11月3日)

Jリーグ・川崎のFW我那覇和樹が、生理的食塩水とビタミンB1の点滴を
受けたことがJリーグのドーピング規定違反とされた問題で、
治療をした川崎の後藤秀隆チームドクターが、Jリーグの処分取り消しを
求める仲裁申し立てを日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に行う。

JSAAは、7月10日にドーピング紛争に関する仲裁規則を定めており、
今回が初めてのケース。

後藤ドクターは4月23日、風邪で体調を崩した我那覇に静脈注射を施したが、
Jリーグのドーピングコントロール委員会(青木治人委員長)は
ドーピング違反と認定。
我那覇に出場停止6試合、川崎に制裁金1000万円の処分を科した。

後藤ドクターの代理人を務める弁護士は、
「Jリーグ側の処分は(世界反ドーピング機関の規定の)解釈に誤りがある」。
Jリーグの処分対象は我那覇と川崎で、
後藤ドクター自身は直接罰則を受けていないが、
「競技支援者としてのドクターも申し立てが可能」との解釈。

これまでに日本反ドーピング機構(JADA)が、
Jリーグとは異なる見解を表明。
Jリーグ31クラブのドクターで構成されるチームドクター連絡協議会は、
Jリーグに処分の撤回を求めたが、却下されていた。

Jリーグの鬼武健二チェアマンは、
「記者会見を開くと聞いただけで、何をするのか分からない。
仮定の話はできない」と断ったうえで、
Jリーグとしての「基本的な考えは一貫している」と述べ、
主張は変わらないとの見解を示した。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=60082

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