2008年8月26日火曜日

野菜、果物で食道がんの危険半減 飲酒、喫煙習慣あっても効果

(毎日新聞社 2008年8月14日)

野菜と果物を多く食べる男性は、あまり食べない男性に比べ、
食道がんになる危険性がほぼ半減することが、
厚生労働省研究班(山地太樹・国立がんセンター予防研究部研究員)の
調査で分かった。がんに関する国際誌電子版に掲載。

研究班は95年と98年、8県の45-74歳の男性約3万9000人を対象に、
食事に関するアンケートを実施し、野菜と果物の1日あたりの摂取量を推計。
04年までに、116人が、食道がんのうち日本人の大半を占める
「扁平上皮がん」と診断。
国内の食道がんの患者は、男性が8割以上。

分析の結果、野菜と果物の合計摂取量が1日平均544グラムと
最も多いグループが食道がんになる危険性は、
最も少ない同170グラムのグループの52%。
摂取量が1日100グラム増えると、危険性は約10%減。

種類別では、キャベツや大根などのアブラナ科の野菜の摂取と、
危険性の低下に関連が認められた。

喫煙、飲酒習慣がある人でも、野菜と果物を多く食べると危険性が減った。
喫煙習慣があり、日本酒を1日2合以上飲む人では、
多く摂取する人の危険性が、少ない人より6割以上も低かった。

山地研究員は、「食道がんの予防には、禁煙、禁酒が第一だが、
野菜と果物の摂取にも予防効果が期待できる。
アブラナ科の野菜は、がんを抑制するとされる成分
『イソチオシアネート』を多く含むため、効果があるのでは」

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=78607

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