2008年8月24日日曜日

アルツハイマー病治療に光 記憶障害改善に成功 理研チーム

(毎日新聞社 2008年8月21日)

アルツハイマー病によって起きる記憶障害の仕組みを明らかにし、
改善させることに、理化学研究所などの研究チームが
マウスを使った動物実験で成功。
アルツハイマー病の新たな治療法の開発につながる可能性。
米科学誌プロス・ワンに発表。

アルツハイマー病では、神経細胞にベータアミロイドと呼ばれる
異常たんぱく質が蓄積。
研究チームは、このたんぱく質をたまりやすく遺伝子操作した
マウスの脳内を詳しく調べた。

その結果、記憶をつかさどる海馬で、刺激の伝達を抑制する
神経伝達物質「GABA」の働きが通常のマウスより約3倍も活発

このマウスに、GABAの働きを阻害する薬剤を注射したところ、
迷路を使った実験で記憶力が改善することが確認。

吉池裕二・理化学研究所研究員(神経生理学)は、
「脳が正常に働くには、抑制と興奮のバランスが保たれることが重要。
GABAによる異常な抑制を改善することが、記憶力を取り戻すことに
役立つ可能性が示された」

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=78882

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