2008年9月4日木曜日

合併協設置議案提案へ 大船渡市と陸前高田市

(岩手日報 8月30日)

大船渡市と陸前高田市との合併協議会について、
甘竹勝郎大船渡市長は、中里長門陸前高田市長に、
議会提案する意向を伝え、
両市議会への合併協設置議案の提案が決まった。

住民の直接請求による同議案の提案は、合併新法下では県内初。
焦点となる陸前高田市議会の全議員に対し、
現時点で過半数が反対。今後の動向が注目。

甘竹市長が陸前高田市役所を訪れ、中里市長に対し
「議会に提案させていただきたい」と伝えた。
中里市長は、「法の定めに従って対応したい」。

甘竹市長は、「懇談会などを通じて、提案すべきとの声が圧倒的」。
陸前高田市への回答書に、「住田を含めたまちづくりの検討」を
盛り込んだことに触れ、「合併協の中で住田を含めた議論もしたい」。

中里市長は、「合併そのものは否定しないが、(2010年3月末の)
新法期限内に合併をする世論になっていない」と、
あらためて「当面単独」の考えを示した。
両市は今後、事務レベルで合併協設置議案の提案時期や内容を詰める。

合併協設置について、大船渡市議会(26人)の佐藤丈夫議長は、
「大半は賛成だが、相手のある問題。陸前高田市議会の出方を見たい」。

陸前高田市議会議員に行った調査では、採決に参加しない議長を除く
19人のうち、反対は過半数の10人。賛成は6人。3人が態度を保留。

現時点で、合併協設置議案は否決の可能性が高いが、
同市議会の西條広議長は、「重要な案件であり、議論を深めたい」

住田町の多田欣一町長は、「両市の問題なので、言及する立場にない。
当面自立の方針は変わらない」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080830_8

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