2010年12月1日水曜日

がん予防 食事で 発生要因の35% 全粒穀物、青魚など効果期待

(2010年11月24日 毎日新聞社)

日本人の2人に1人は、がんにかかる時代。
東京女子医大付属青山自然医療研究所クリニックの川嶋朗所長は、
長年患者と接し、食生活の大切さを実感、
がんを予防するための食事方法を提唱。
何を食べればよいのか?

がんの発生する要因として、
「食事35%、喫煙30%、感染症10%」と推測。
にもかかわらず、がんの専門医療施設で食事指導をする医師や
栄養士は、ほとんどいないのが実情。

がんの転移や再発を防ぎたいという患者の思いは切実。
「何をどのように食べたらいいのか、質問されることが多い。
食をめぐる最大の関心事に、多くの医療機関は対応できていない」

米国では、がん予防のガイドラインを発表し、
食習慣の改善を呼びかけ効果を上げている。
米国国立がん研究所は、食品の成分、作用、代謝などについて
調査を行い、効果の高い食品を並べた
「デザイナーフーズ・ピラミッド」を紹介。

日本では、国立がん研究センターが、
「がんを防ぐための12カ条」を提唱、
食事に関しては、「バランスのとれた栄養」、「変化のある食生活」、
「食べ過ぎをさけ、脂肪は控えめに」といった、
一般論であまり実践的ではない。

川嶋医師は、玄米菜食を基本とする「マクロビオティック」、
欧米で行われている「ゲルソン療法」、
日本の伝統食を見直す「幕内式食事療法」などの
さまざまな実践例を研究し、無理なく継続できる川嶋流
「食べ方12カ条」を提案。

「免疫力を高め、自然治癒力を維持できれば、
体内に入った異物を撃退することができる。
体を温め、代謝をよくする、ストレスをためない、
十分な睡眠をとることも大切な要素」

がん予防を期待できる食品として、川嶋医師があげるのは、
(1)アシタバ、(2)ニンジン、(3)ゴボウ、(4)ブロッコリー、
(5)キャベツ、(6)カボチャ、(7)イモ類、(8)ネギ、タマネギ、
(9)トマト、(10)リンゴ、(11)バナナ、(12)シソ、(13)ニンニク、
(14)キノコ類、(15)海藻類、(16)玄米、(17)発酵食品、
(18)ゴマ、(19)青魚、(20)緑茶の20品目。

逆に控えたい食品として、「塩分、脂肪、糖質、過度な苦み、
辛みなどの刺激物、熱すぎるもの」をあげる。

「20品目の食材を中心に、さまざまな食品をバランスよくとることが大切。
腸内環境を整え、便通をよくする食物繊維、水分補給も
心がけてください」とアドバイス。
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◆川嶋流「食べ方12カ条」

(1)全粒穀物(玄米や小麦、ふすまなど)を取る
(2)よくかんで食べる
(3)食物繊維を取る
(4)果物を控え野菜を
(5)水は1日1~1.5L
(6)1日1回はキノコ類を
(7)青魚を取る
(8)1日30品目取るように
(9)塩は控えめに
(10)肉類は控える
(11)甘い物は控える
(12)旬のものを取り入れる

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/11/24/128737/

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