2010年12月2日木曜日

海苔抽出物に「抗腫瘍効果」 崇城大学など確認

(2010年11月26日 毎日新聞社)

海苔製造販売の大森屋(大阪市)は、
崇城大学生物生命学部(熊本市)の上岡龍一教授との
共同研究において、海苔の抽出物に高い
「抗腫瘍効果」などがあることを細胞と動物を用いた試験で確認。
第69回日本癌学会学術総会で発表。

上岡教授は、同学部応用生命科学科の所属で、
海苔を巡る同社との共同研究は08年にスタート。
同社によると、研究では海苔からの「抽出物」をカプセルに包み、
細胞レベルでの抗腫瘍効果と、動物レベルでの、免疫を活性化する
「免疫賦活効果」を調べた。

その結果、「ヒト乳がん細胞」に対し、顕著な「がん細胞増殖抑制効果」が
みられ、その効果は「がん細胞の死滅の誘導」を示唆。
マウスの自然免疫機能を高める可能性も示された。

同社が独自開発した抽出法による海苔抽出物を、
マウスに経口投与した試験では、ウイルスや細菌から体を守るため、
体内で作られるたんぱく質「インターフェロン」の産生を誘導、
ウイルスや細菌、がん細胞を死滅させる役割を果たす
「ナチュラルキラー細胞」を活性化させる傾向。

研究で使われた海苔からの抽出物は、大判の海苔80枚分に相当。
この80枚の海苔を摂取したとしても、
人はその大半を消化・吸収できない。
同社では、抽出法や摂取法の改良を図るなど、
研究を一段と深化させる方針。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/11/26/128887/

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