2010年12月3日金曜日

受動喫煙で60万人が死亡 うち16万人が5歳未満 WHOが初の推計

(2010年11月29日 共同通信社)

他人のたばこの煙を、周囲の人が吸い込む受動喫煙による
死亡者数は、世界全体で毎年60万人に達するとの推計を、
世界保健機関(WHO)の研究チームが、
英医学誌ランセットに発表。
うち16万5千人を、5歳未満の子どもが占める。

受動喫煙による世界的な死亡者数の推計は初めて。
チームは、たばこ価格の引き上げや広告の禁止など、
国連のたばこ規制枠組み条約に基づく法規制の強化を訴えている。

チームは192カ国のデータを分析、15歳未満の子どもの40%、
非喫煙女性の35%、非喫煙男性の33%が、
受動喫煙にさらされていると想定。

これが心臓病やぜんそく、呼吸器感染症、肺がんなどを引き起こし、
全死亡の1%に当たる60万3千人が2004年に亡くなったと推計。

特にアフリカや南アジアなどの発展途上国で、
子どもの健康に及ぼす影響が大きかった。
WHOはこれまで、たばこが原因で死亡する喫煙者は
年間510万人と推計、受動喫煙を加えると570万人の
死亡原因になっている。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/11/29/128938/

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