2007年11月13日火曜日

【ニュースな言葉 週刊こども塾】かぐや 日本による月探査

(毎日 2007.11.13)

9月14日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月周回衛星「かぐや」が、
種子島宇宙センターから、H2Aロケット13号機で打ち上げられ、
10月5日には月の軌道に入りました。

アメリカのアポロ計画以来となる本格的な月探査機で、
今年12月から約1年間の観測を始めます。

Q アポロ計画って何?

A アメリカは、冷戦状態だったソビエト連邦に、宇宙開発で後れをとっていた。
国の威信を保つため、1960年代~1970年代初め、
月面探査を目的にアポロ計画に取り組み、
1969年7月には人類初の月面着陸も果たした。
アポロ計画で持ち帰った月の赤道付近の石の分析で、
月と地球はほぼ同時期の約45億年前に誕生したことなどが分かった。

Q かぐやで何を調べるの?

A 1990年代にアメリカの周回衛星による観測で、
場所によって月の構成物質が異なることが分かった。
月の誕生やこれまでのあゆみなどをはっきりさせるには、
月をすべての場所で詳しく探査する必要。
かぐやは、月の地形を立体撮影し、詳細な月面地図を作製。
電波反射で月の地下の地質も調査し、鉱物や元素、磁場、重力の分布など調査。

Q 人間は月に住める?

A 月面上は、重力が地球上の6分の1。空気や水がない。
昼間は、太陽の熱が空気で弱められることもなく、
これが15日近く続くので、温度はセ氏110度近くに。
逆に、夜は熱が逃げやすく、マイナス160度に。
クレーターとよばれるたくさんの隕石の衝突跡がある。
こうした月面の環境条件から、人類が月に住むことは難しい。

http://sankei.jp.msn.com/life/education/071113/edc0711130809005-n1.htm

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