2007年11月15日木曜日

マウスで成功 もう痛くない、飲むワクチン開発へ

(毎日新聞社 2007年11月6日)

腸などの粘膜から吸収される新型の飲むワクチンを、
東京大医科学研究所などが開発。

粘膜にある免疫システムを作動させる細胞に着目。
これを見分けるたんぱく質をワクチンの運び役にして、
効率的に免疫を働かせることにマウス実験で成功。

インフルエンザやエイズなどに対する
「痛くない」ワクチンの開発につながると期待。

腸や肺の粘膜には、侵入した異物を排除し身体を守る
独自の免疫システムがある。
粘膜表面のM細胞が異物を認識し、取り込むと免疫が作動する。

しかし、M細胞はまばらにしかなく、飲むワクチンは弱毒化したウイルス
そのものを使うポリオなどの生ワクチンに限定。

清野宏・東大医科研教授らは、マウスの粘膜から取り出した
M細胞を含む細胞群をラットに注射し、
約1000種類の中から、M細胞を見分けるたんぱく質を発見

不活性化した破傷風菌やボツリヌス菌の毒素と、
このたんぱく質を結合させてマウスに飲ませ、
免疫を働かせることに成功。

「粘膜で効くワクチンは感染初期段階で有効で、予防につながる。
ヒトへの応用を進め、将来的には飲むだけで
感染症を予防できる錠剤を開発したい」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=60316

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