2007年11月12日月曜日

掃除屋細胞、マクロファージにセンサー 細胞の要不要、見分け方解明

(毎日新聞社 2007年10月25日)

体内の“掃除屋”細胞と言われる「マクロファージ」が
不要になった細胞を取り除く際、アレルギーなど免疫にかかわる
たんぱく質がセンサーのように要不要を見分けていることを、
京都大医学研究科の長田重一教授らが突き止めた。

ぜんそくやアレルギー、アトピーなど自己免疫疾患の解明や
治療法の開発に役立つ成果という。

細胞が死ぬと、有害な物質が放たれて周囲に炎症が起きないように、
マクロファージが細胞を丸ごと取り込んで分解する。
死んだ細胞の表面にリン脂質の物質が現れるが、
マクロファージがどのように目印を見分けるかは未解明の部分が多かった。

マクロファージの表面にあり、この目印と結合するたんぱく質を探したところ、
免疫にかかわる「Tim1」と「Tim4」が当てはまると判明。
これらを働けなくすると、マクロファージは細胞を取り込めなくなり、
Timたんぱく質が死細胞を取り除くために必要と分かった。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=59115

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