2007年12月19日水曜日

新しい波/251 野球独立リーグ/上 6チームで再出発

(毎日 11月3日)

四国アイランドリーグの運営会社IBLJの鍵山誠社長(40)は
今、安堵している。
昨夏から温め続けたリーグ広域化構想が、ついに実現。
「小さなリーグでは限界がある。
いろんな地域とアライアンス(同盟)を組み、
戦略的に運営しないと四国は孤立する」。

1年目は3億円、2年目は1億5000万円、
今季も1億円以内の赤字経営が続く。
経費節減が限界に達する中、経営基盤強化のために、拡大路線は必然。

日本初の独立リーグとして05年4月、4チームでスタートした四国リーグは
来季、長崎、福岡両県の新球団を加えた6チームで
四国・九州アイランドリーグ」として再出発。
将来的には、西日本で16チームへの拡大を目指す。

広域化の狙いは、対戦カードの充実による集客アップや、
市場拡大によるスポンサー収入増にある。
1球団当たりの遠征費用は、
約360万円増の年間1000万円に膨らむが、補える計算だ。

今季が3年契約の最終年となるメーンスポンサーの
四国コカ・コーラボトリング(本社・高松市)は、既にスポンサー継続を決めた。
橋本建夫社長(62)は、「6チームになれば、
ゲームの魅力が増してお客さんも増える。知名度もアップする」。

人口約400万人の四国から、長崎、福岡を加えた約1000万人のマーケットへ。
多くのスポンサーとの契約更新交渉は順調。
1試合平均の集客目標は、今季の1100人より400人増の1500人、
計36万人に設定。

ライバルリーグも広域化の道を歩む。
新潟、富山、石川、長野の4チームによる北信越BCリーグ
2年目の来季、群馬、福井両県の球団を含めた6チームに拡大。
新名称は、BCリーグとなった。

運営会社の村山哲二社長(43)は、
「6チームはプロスポーツの最低単位。土台づくりを進める」。

四国・九州リーグの所属選手は、四国リーグより80人増の計180人。
鍵山社長は、「独立リーグのパイを広げれば、
チャレンジできる若者も増える。競争にもまれることでリーグは発展していく」。

http://mainichi.jp/enta/sports/21century/news/20071103ddm035050036000c.html

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