2007年12月22日土曜日

あしたのかたち/77 強い関大/1

(毎日 5月17日)

1時間半近く、休みなく、しかも早口で言葉をつないだ。
大阪市内のホテルで開催された「関西大学スポーツサミット」。

河田悌一学長の紹介を受け、早大学事顧問の奥島孝康氏が壇上に。
講演「続 大学スポーツの意義と強化策」。
体育会45クラブの監督、顧問教授だけでなく、大学本部、体育OB会、
校友会、付属中学・高校から約200人が集まり、一致団結ぶりを誇示。

総長時代(94~02年)、奥島氏は
「早稲田は東大ではない。スポーツも強くなければならない」と、
アディダスとパートナーシップ契約を締結するなどして、
低迷していた「早稲田スポーツ」を復活。
今春入学した野球の斎藤佑樹、卓球の福原愛は、躍進の象徴的存在。

2年連続となる奥島氏の講演は、
「強い関大」を掲げる森本靖一郎理事長の要請があって実現。
04年10月の就任以来、森本理事長はことあるごとに「強い関大」を口に
入学式、卒業式、講演、取材……。スポーツだけでなく、
教育、研究、文化、就職、IT、財政、社会貢献に強い関大を目指す。

今年、開学121年の歴史で初めて志願者数が10万人超。
少子化の時代にあって、前年比22%増は全国的にも注目。
フィギュアスケート世界選手権の銀メダリスト高橋大輔(文学部4年)と、
そのライバル織田信成(文学部3年)の果たした役割が大きい。

戦後はバンカラのイメージがあったが、
「特色のないのが特色」とやゆされた時期が続いた。
ある大学職員が苦笑しながら言う。
「入試の広報戦略で北海道や東北を回っていたころ、
『関大と関学、どっちがどっち』とよく聞かれた」。
今では、それが笑い話になるほどの活力がみなぎる。

スポーツ強化にまい進する姿は、早大に重なる。
「うちは牛歩虎視。牛の歩みだけど、眼(まなこ)だけは見開いている」と
独自性を強調する森本理事長に対し、
ボクシング部の1年先輩で、体育OB会の小坂道一会長は、
「早稲田のマネをすることは恥じゃない。前者のわだちは安全なんです」。

http://mainichi.jp/enta/sports/21century/archive/news/2007/20070519ddn035070080000c.html

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