2008年1月7日月曜日

乳酸菌:アレルギーの抑制力解明 東大など、症状緩和に可能性

(毎日 1月4日)

腸内に存在する乳酸菌の一種が、アレルギーの原因となる
免疫細胞を細胞死(アポトーシス)に導くことを
東京大などのグループがマウスの実験で突き止めた。

乳酸菌は、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状を
抑えることが報告されているが、メカニズムの一端が明らかに。

体内では、免疫細胞である「Th1」と「Th2」の均衡が保たれているが、
バランスが崩れてTh2が増えると、「IgE」という抗体が過剰に作られ、
アレルギー反応が起きる。
アレルギーの人は、Th2が過剰な傾向。

一方、アレルギー症状のある子どもは、乳酸菌のビフィズス菌や
ラクトバチルス菌が腸内に少ないという報告。

東大の八村敏志准教授らのグループが、
培養したマウスのTh2細胞にラクトバチルス菌を加えたところ、
何も加えない場合に比べて、Th2が1割程度多く細胞死を起こす。
マウスにこの菌を食べさせる実験でも、同様の結果を確認。

八村准教授は、「乳酸菌はTh1を増やす働きが知られていたが、
Th2の細胞死を促してアレルギーを抑える仕組みもある。
乳酸菌摂取が症状緩和につながる可能性がある」。

http://mainichi.jp/select/science/news/20080104dde041040035000c.html

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