2008年3月16日日曜日

売り込め気仙黄金の国 平泉の世界遺産登録に向け受け皿づくり急務

(東海新報 3月14日)

7月に見込まれる「平泉の文化遺産」の世界遺産登録で、
観光客などの増加が予想される中、
平泉と気仙を結びつける広域観光ルートの設定や物産開発など、
受け入れ態勢づくりが急務。

平泉黄金文化を支えた産金地をアピールしたテーマ性のある
観光資源の活用や観光ホームページ機能の充実強化など、
観光客にどう強い印象を与えるかがポイント。

首都圏の旅行会社やJRでは、平泉とその周辺地域に
足を延ばしてもらおうと、平泉ツアーや大型観光キャンペーンを企画
気仙二市一町の観光、商工関係機関、団体で構成する
三陸けせん観光協議会(会長・齊藤俊明大船渡市観光物産協会長)は、
「登録は県全体の魅力を発信するチャンス」として、
関連団体と連携した広域観光ルートの設定や商品開発など検討。

最大の課題は、交通アクセス。
三陸沿岸までいかに誘客するか、平泉と気仙を結びつける観光コースの
設定とあわせ、内陸部からの二次交通手段をどうするかがネック。

陸前高田市では、気仙沼市の行政、観光団体などと連携して
三金山協議会を設立
金山をテーマとした講演会などを開くが、
金山ツアーや黄金伝説にちなんだ商品開発など、具体的な動きはまだ。

陸前高田市観光物産協会の井筒吉正事務局長は、
「平泉と気仙の結びつきは、金山が一つのテーマ。
ストーリー性というバックボーンがあり、観光ホームページの充実を図り、
エージェントを巻き込んで情報発信したい」。

大船渡市では、7月後半に開催される全国海フェスタと
世界遺産登録の決定時期が重なる。
市商工観光部の佐々木信介部長は、
海フェスタと連動した観光ルートの設定について平泉と協議したい」。

大船渡市観光物産協会の新沼信男事務局長は、
「昨年の夏まつりでPRするなど受け皿づくりを進めているが、
エージェントやJRとの連携がカギ。
タクシー組合などとコース設定も検討中で、
黄金の国にちなんだ弁当など商品開発にも広域で取り組みたい」。

三陸けせん観光協議会でも、
歴史や文化を生かしたメニューの提案がポイント」とし、
平泉と気仙をつなぐゴールデンロードの情報発信、
団塊世代や修学旅行などの顧客を意識した旅行商品の企画、
地域の食材や体験活動を生かした観光客の満足度の向上、
といった取り組みが誘客のカギ。

http://www.tohkaishimpo.com/index.html

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