2008年3月17日月曜日

難病ALSの進行を抑制 東北大がラットで確認 来春にも臨床試験

(共同通信社 2008年3月13日)

運動神経が死んで全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病、
筋委縮性側索硬化症(ALS)になったラットの脊髄に、
神経細胞を増やす働きがある物質を投与し病気の進行を抑える実験に、
青木正志・東北大講師(神経内科)らの研究チームが成功。

サルの実験でも同様の効果が出始め、効果と安全性が確認されれば、
少数の患者を対象にした臨床試験を来春にも始める計画。

青木講師らは、ALSを発症するよう遺伝子操作したラットの脊髄で、
病気の進行に伴って神経のもとになる「前駆細胞」が増加。
前駆細胞が神経になるのを助けてやれば、
ALSの症状の改善につながる可能性があると考え、
ALSラットの脊髄に、神経を含む多様な細胞を増やす働きがある
肝細胞増殖因子(HGF)を、約1カ月投与。

発症から死ぬまでの日数は平均28日で、
生理食塩水を投与したラットの同17日に比べ、約1.6倍長い。
脊髄内の神経細胞数も、食塩水ラットの倍以上多く残っていた。

HGFの働きで、脊髄の細胞死を抑制したり、
前駆細胞が神経に成長するのを促進したりした結果。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&articleId=69381

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