2008年3月17日月曜日

IOC会長、北京五輪ボイコット案を拒否

(CNN 2008.03.16)

国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は、
チベット仏教僧らの抗議行動を中国政府が鎮圧した事態を受けて
出された北京五輪ボイコット案を受け入れない構えを示した。

ロゲ会長は、五輪ボイコットが問題を解決せず、
無実の選手らを傷つけるうえ、組織的行動の価値がある事柄が
なおざりになる恐れがある。
チベット騒乱の犠牲者に哀悼の意を表明し、
早急な事態沈静化を希望する考えを明らかにした。

「IOCは、五輪ボイコットの提案に対して常に抵抗してきた」。
ただ、今後も騒乱が続き、死者が増加した場合に
対応を変更する可能性には言及しなかった。

スイス五輪委員会も、五輪ボイコット拒否の姿勢を示したが、
IOCがチベット問題で中国に介入するべきだとの見解を表明。
バッハIOC副会長は、人権問題で中国と対話する意向を示し、
五輪ボイコットは「意思疎通のラインが切れてしまうので誤り」。

五輪史上ボイコットは少なくとも4回起き、
大半は選手に不本意な対応を強いる結果に。
1968年のメキシコ五輪開幕前には、平和的な抗議行動に参加していた
何百人もの人々が弾圧され死亡したものの、大会は開催。
IOCが、北京五輪ボイコットを支持する可能性は低い。

http://www.cnn.co.jp/sports/CNN200803160008.html

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