2008年3月17日月曜日

シンガポールがニュージーランドと糖尿病・肥満研究で提携

(JSTデイリーウォッチャー 3月7日)

シンガポール臨床科学研究所
(Singapore Institute for Clinical Science; SICS)は、
ニュージーランドのオークランド大学との間で覚書を締結し、
同大学のリギンズ研究所(Liggins Institute)と糖尿病や肥満などの
代謝性疾患研究で提携。

リギンズ研究所は、この分野で世界的な研究機関であり、
特に代謝性疾患につながる後生的(エピジェネティック)要因及び
発育上の要因の役割について取り組んでいる。
リギンズ研究所との提携で、SICSはシンガポールで
「成長・発育・代謝(GDM)」研究プログラムを立ち上げる。

このプログラムでは、動物とヒトのモデルの両方を使って、
胎児や幼児の発育環境が青年・成人期の2型糖尿病や肥満の発症に
どのような影響を与えるか調べる。

シンガポールでは、糖尿病や肥満が人の健康に影響を与え、
医療費増加につながることが危惧。
研究は、主に白人系グループに対して行われているものの、
代謝性疾患の診断・予防・治療法が白人系とアジア系では異なり、
アジア内の様々な人種間でも異なることがわかってきている。

GDMプログラムのプログラム・ディレクターには、
リギンズ研究所所長でSICS非常勤研究員のグラックマン教授が任命。

http://crds.jst.go.jp/watcher/data/377-005.html

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