2008年3月29日土曜日

クローン技術で脳疾患治療 マウスの運動機能が回復

(共同通信社 2008年3月24日)

パーキンソン病に似た症状を起こしたマウスの脳に、
自分の体細胞からクローン技術でつくった神経細胞を移植し、
運動機能を回復させる実験に、
米国の研究所や理化学研究所の共同チームが成功。

ほとんど動けなかったマウスが、1カ月後には活発に動けるようになった。
理研発生・再生科学総合研究センターの若山照彦チームリーダーは、
「人への応用には技術的・倫理的課題が大きいが、
症状の改善は期待できる」。

チームは、脳神経の一部を薬剤で損傷させたマウスから皮膚細胞を採取。
卵子に入れてクローン胚をつくり、胚性幹細胞(ES細胞)を作製。
これを神経細胞に分化させて元のマウスの脳に移植すると、
患部に定着して運動機能が回復。

マウスのクローン技術は確立しているが、人ではまだ成功していない。
「研究用の卵子提供がほとんど見込めず、人への応用はすぐには無理」。

患者本人の体細胞からつくる人工多能性幹細胞(iPS細胞)は
「がん化を防ぐなど、安全性をクリアすれば治療に使えるかもしれない」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=69774

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