2008年3月26日水曜日

ダウン症のリコーダー奏者:障害乗り越え、奏でる音色 家族4人でCD発表

(毎日 3月18日)

ダウン症のリコーダー奏者、荒川知子さん(24)=仙台市泉区=
一家4人が、ファミリーアンサンブルの初CD
「みんなしあわせ」を発表。

知子さんが、知的障害や四肢が短いハンディキャップを乗り越えて
奏でる音色に「真っすぐで純粋で、天から降ってくるよう」とファンも多い。

音楽一家に育った。
父健秀さんはフルートや作編曲の音楽講師、母幸子さんはピアノ教室主宰、
兄洋さんは新日本フィルハーモニー交響楽団のフルート奏者。

リコーダーが知子さんの宝物になったのは、小3の時。
養護学級の交流授業で、普通学級の児童に交じり縦笛を演奏。
演奏に雑談がやみ、終わった瞬間、拍手が起こった。
担任教諭から「涙が出ました。すごい拍手で知子ちゃんも泣いていました」。
以来、リコーダーを手放さなくなった。

演奏が注目されたのは、仙台で01年開かれた「とっておきの音楽祭」。
障害の有無を超えて、心のバリアフリーを目指す趣旨に賛同し、
家族で出演した。
知子さんの演奏に足を止める客で、
会場周辺の通路がふさがるほどの大盛況だった。

CDは、洋さんの作品など10曲を収録。
プロデュースしたシンガー・ソングライターのあんべ光俊さんは
「技巧に走らない純粋な音色」と絶賛。
知子さんは、「空に向かって広がるような、いい演奏をしたい」。
CDは2500円。29日から全国で発売。
問い合わせは、発売元のイーハトーブ・ウィンズ(電話022・265・7004)。

http://mainichi.jp/select/science/news/20080318dde041040063000c.html

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