2011年5月9日月曜日

助け合い広がる連休 全国の一般ボランティア 気仙でも通常の2倍ほどの活動者増える

(東海新報 5月5日)

東日本大震災により、大きなダメージを受けた気仙沿岸には、
大型連休とともに、全国各地からボランティア活動に足を運ぶ
人の数が増えている。

その数は、これまでの土、日、祝日に比べ2倍程度。
被災地域では、地元住民とボランティアが手を携えて汗を流す、
例年の連休には見られない光景が広がっている。

県社会福祉協議会による県内各地の災害ボランティアセンター(VC)
活動状況まとめによると、県内には発生当日から5月3日までに、
5万1782人のボランティアが訪れている。

大船渡市災害VCには、集計を始めた3月12日~5月3日までに4621人、
陸前高田市災害VCには3月23日~5月3日までに4597人が入っている。

両市では、大型連休以前の平日はおおむね50~70人ほど、
土、日、祝日は100~200人ほどのボランティアが入っていたが、
連休スタートの4月29日から増加傾向、
被害の大きい陸前高田は300人台。
後方支援の拠点となっている遠野からの訪問も多い。

4日も、およそ300人が作業を展開。
活動時間として定められた午前9時~午後3時の間、
家屋内外の片付け作業など、ニーズに応じた各種作業を繰り広げた。

同市気仙町の長部地区では、津波により壊滅的被害を受けた
水産加工場群から流出したとみられる魚などの片付けが行われた。

同地区では、現段階で本格的ながれき撤去作業に至ってはいない。
沿岸から距離のある住宅地にまで流れている魚が、
気温の上昇とともに腐敗し、悪臭は地域住民を困らせ、
市からもボランティア作業の要請が出ている。

友人2人と先月30日から陸前高田で活動しているという、
東京都の会社員・平山直樹さん(28)は、
「使命感というわけではないが、ゴールデンウイーク中に
何かできれば、と考えて来た。
陸前高田は初めて。映画のセットのような印象を受けた」

平山さんら約80人のグループは、500㌔の片付けを目標に作業。
火ばしやスコップを手に、地面やがれきの間に散乱したサンマやサケ、
袋詰めのイクラなどを丁寧に拾い集めた。
平山さんも、「においはすごいが、この地で一生懸命に水産業を
営んできた人たちを思うと、そんなことは言っていられない」と体を動かした。

魚などの除去作業は、重機によるがれき撤去が本格化するまで、
継続実施される見込み。
地元住民は、「困ってはいるが、自分たちの身の回りで手いっぱい。
ボランティアさんの協力には頭が下がる思い」と感謝。

週末にかけ、活動者増は続くものとみられる。
各災害VCは、いずれもグループ単位での活動を原則とし、
個人よりも団体、事前連絡のあったものを優先的に受け入れ。
希望者には、出発地の市町村社協、都道府県社協の
ボランティア活動保険(天災タイプ)加入、宿泊(車中泊、テント泊除く)、
食事、交通手段の事前確保などを求める。

大型連休に伴い、被災地へ向かう道路は交通量が増え、
陸前高田市へ向かう国道340号と343号は、日中の渋滞状態が顕著。
緩和に向け、県警などでは不要不急の一般車両通行自粛などを呼びかけ。

http://www.tohkaishimpo.com/

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私の大学時代の友人も、ボランティアで来てくれました。
瓦礫の片づけ、側溝の掃除、盛川河川敷の清掃、
支援物資の仕分け、炊き出し作業など、
5日間も滞在して活動して頂きました。
本当にありがとうございました。
このような支援を多く頂き、励ましを頂き、
復興へと邁進していきたいと思います。

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