2011年5月8日日曜日

福島県立医大、医師を“玉突き”派遣 移動短く診察長く へき地医療支援システム

(2011年3月3日 毎日新聞社)

県立医大(福島市)から2病院を通して、
医師を“玉突き”で医療過疎地の診療所に派遣する
「へき地医療支援システム」が注目。


都市部の大学病院から、直接診療所に派遣する仕組みが一般的、
県立医大方式は、医師の移動時間が短くて済み、
診療にじっくり取り組める利点。

文部科学省の医学部定員に関する検討会で、
菊地臣一学長が、全国的にも先進的な「福島モデル」として概要を発表。

システムは、04年度に開始。
(1)県立医大の助手15人を、県立会津総合病院に週1回派遣、
(2)会津総合は、助手受け入れで診療時間が空く医師を、
県立宮下と県立南会津の両病院に派遣、
(3)同じく余裕ができた宮下から柳津町と金山町の国保診療所に、
南会津から只見町国保朝日診療所に医師を派遣。

柳津町で毎週月曜、金山町で毎週火~金曜、只見町で隔週木曜--
に内科医と整形外科医の応援が受けられるようになった。

玉突きの元となる助手は、臨床研修が終わったばかりで、
県立医大で研究しながら診療に当たる。
県が、1人当たり年間800万~1000万円の人件費を負担。
安くはないが、立場が不安定になりがちな臨床研修終了直後の助手を
好待遇で迎えることで医師確保ができる。

県立医大は助手枠を90人に増やし、別事業では地域の拠点病院に
定期的に派遣するなど、地域医療再生に取り組んでいる。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/3/3/133223/

0 件のコメント: