2008年3月2日日曜日

酒は憂さ晴らしに逆効果 東大がラットで確認

(共同通信社 2008年2月29日)

憂さ晴らしに酒を飲んでもむしろ逆効果?
嫌なことを思い出した直後にアルコールを摂取すると、
かえってその記憶が強められることを、
松木則夫・東京大教授(薬理学)らが発表。

人の場合なら、嫌なことを忘れようと酒を飲んで一時的に楽しくなっても、
翌日には楽しいことを忘れ、嫌な記憶が強く残ることを示している。
「酒を飲まずに、嫌な記憶に楽しい記憶を上書きしてしまうのが良いのでは」
と"しらふの気分転換"を勧めている。

実験で、かごに入れたラットに電気ショックを与え、恐怖を学習させると、
かごに入れただけで、身をすくめて固まるようになる。
いったん固まった直後のラットに、飲酒相当のアルコールを注射。

その結果、注射しないラットと比べると、固まり続ける時間が長くなった。
その効果は2週間続き、記憶が強くなったと判断。
アルコールは記憶力を低下させるが、それは覚える段階だけで、
いったん覚えたものを思い出して記憶に固定していく段階では、
逆に記憶を強める効果があるらしい。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=68611

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