2008年3月31日月曜日

コレステロール低いと危険 富山大など、17万人分析

(共同通信社 2008年3月31日)

富山大の浜崎智仁教授(脂質栄養学)らは、
総コレステロール値があまり低いと、死亡の危険がかえって高まる、
とする研究結果を発表。
日本人延べ約17万人のデータを含む複数の大規模研究を分析。

一般に、総コレステロール値が高いのは良くないことだとして、
下げるための治療が広く行われているが、
浜崎教授は、「総コレステロール値は栄養状態の指標と考えるべき。
心筋梗塞や家族性高コレステロール血症以外の人は、
無理にコレステロール値を下げる治療をしなくてもいいのでは」。

浜崎教授らは、国内で1995年以降に発表された5000人以上を
5年以上追跡した5つの疫学調査結果(対象者:約17万4000人)を分析。

男女とも最も数が多かった血中総コレステロール値(160~199)を基準に
死亡の危険を比較したところ、
男性は、160未満だと死亡の危険が1.6倍高く、200以上では0.8倍と、
コレステロール値が高いほど危険が低くなるという結果。

女性も、160未満は1.4倍と死亡の危険が高く、
160以上は240を超えても差はない。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=70052

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