2008年4月5日土曜日

イソフラボン血中濃度、高いほど乳がん発症の危険減--厚労省研究班調査

(毎日新聞社 2008年3月25日)

大豆などに含まれるイソフラボンの血中濃度が高い女性は、
低い女性に比べて、乳がんになる危険性が約7割低いことが、
厚生労働省研究班(主任、津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)
の大規模調査で分かった。

特定保健用食品などによる過剰摂取の問題も指摘されているが、
「食事から摂取する限り、多い方が乳がんの危険が低下する」。

研究班は、90年と93年に登録した9府県の女性約2万5000人を
02年まで追跡。
乳がんを発症した144人と、発症しなかった288人
(発症したグループと年齢構成や居住地域の分布が
ほぼ同じになるように選定)の計432人を対象に、
イソフラボンの成分のうちの「ゲニステイン」と「ダイゼイン」の
血中濃度と発症の危険性を分析。

ゲニステインの血中濃度別に4グループに分けたところ、
濃度が最も高いグループの乳がん発症の危険性は、
最も低いグループの0・34倍。
閉経前の女性だけで比較すると、
最も高いグループは最も低いグループの0・14倍。

研究班の岩崎基・国立がんセンター予防研究部室長によると、
ゲニステイン濃度が最も高いグループは、
食事でイソフラボンを1日当たり46・5ミリグラム、
豆腐に換算すると約100グラム摂取。
ダイゼインについては、濃度と発症の危険に関係は見られなかった。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=69799

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