2008年4月2日水曜日

北京五輪:聖火、世界21都市へ 抗議や妨害懸念しつつ

(毎日 3月31日)

五輪開催まであと130日となった北京に31日、聖火が到着。
天安門広場で行われた歓迎式典では、
聖火リレーの約2万2000人の走者の代表として、
陸上男子百十メートル障害の世界記録保持者で五輪連覇が期待される
中国のヒーロー、劉翔が登場。
華やかに紙吹雪が舞う下で、トーチを誇らしげに掲げて
リレーの第一歩を刻んだ。

聖火は、1日にカザフスタンのアルマトイへ運ばれ、世界の21都市を巡る。
中国国内では、5月4日から中国最南部・海南島の三亜を起点に
113都市でリレーされ、5月には並行して、取り分けられた火が
世界最高峰のエベレスト(中国名チョモランマ)登頂を目指す。

チベット暴動に対して強硬姿勢を貫く中国には、
多くの国から批判の声が起きている。
そのさなかに行われる北京五輪の聖火リレーも、
各地で抗議や妨害の行動に遭う懸念を抱える。

巡回する世界の21都市には4月6日のロンドンなど、
すでに人権団体などが抗議活動を展開している都市も。
4月9日にサンフランシスコを通る米国では、
ペロシ下院議長が聖火リレーの際の抗議行動を支持する声明。
中国は、各国に十分な保安態勢を要請した模様だが、
実際の警備は各国に任されている。

中国国内でも、特に暴動の発端となったチベット自治区を通過する
6月19~20日などは、厳重な警戒態勢の中で行われることは必至。
平和の象徴とされる聖火だが、ものものしい雰囲気のなかで
引き継がれることになりそうだ。

http://mainichi.jp/enta/sports/08olympic/news/20080401k0000m050122000c.html

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