2008年7月16日水曜日

減量介入が2型糖尿病の患者に有効

(Medscape 7月8日)

『Diabetes Care』で報告されたAction for Health in Diabetes(Look AHEAD)
臨床試験の結果によると、多様な減量介入に従った体重超過または
肥満の2型糖尿病の成人患者は、体格指数(BMI)がより低かった。

Look AHEAD Research Groupでブラウンメディカルスクール/ミリアム病院の
Hollie A. Raynorらは、
「2型糖尿病の患者に対して、意図的な減量が推奨されるが、
患者が試みる方法と、体重管理に関する有効性は不明」

「この研究では、Look AHEAD臨床試験への登録時に2型糖尿病を有した
体重超過の被験者からなる多様な標本において、
意図的な減量方法およびBMIとの関連について報告した」。

横断的分析では、Look AHEAD試験に登録したBMIが25kg/m2以上の
45~74歳までの女性3063例と男性2082例におけるベースライン時の
減量方法を調査。

減量方法には、体重の自己測定の頻度、食事パターン、
体重コントロールの実践が含まれた。
半数未満(41.4%)の被験者が、少なくとも週1回は体重の自己測定を行った。

被験者は、週に6.0±1.8日朝食をとり、
食事と間食を合わせて1日に5.0±3.1回食事をし、
週に1.9±2.7回ファーストフードを食べていた。
果物と野菜の摂取量を増やすこと、甘いものを食べないこと、
高炭水化物食の摂取を減らすこと、
この3つが、最も一般的に報告された体重コントロールの実践法。

約60%の被験者が、前の年に少なくとも20週間、これらの方法を実行。
調整モデルにおいて、BMIがより高いこととの関連が認められた因子は、
体重の自己測定回数が週1回未満であること、
週あたりのファーストフードの摂取回数が多いこと、
週あたりの朝食摂取回数が少ないこと。

研究の限界には、性別および人種または民族を特定したBMIの
多変量解析を実施できないこと、
被験者が自己報告した測定値は後ろ向きの性質をもつこと、
摂食パターンと体重コントロールの実践の自己報告に関連する
バイアスの可能性があること、
被験者のBMIの範囲が限定的であること、
試験デザインが観察的かつ横断的であること。

「Look AHEAD試験集団において、規則正しい体重の自己測定と
朝食の摂取は、ファーストフードの摂取頻度が低いことと併せて、
BMIがより低いことと関連」。

「これらの方法は具体的で、包括的な減量方法(摂取カロリーの制限)よりも
容易に実施、監視、および遵守できる可能性がある。
今後の研究では、2型糖尿病の成人患者における体重コントロールを
助けるため、特定の方法を持続的な使用を奨励する介入を検討すべき」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=77184

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