2008年7月17日木曜日

車いすピアニストが演奏会 息吹き込みペダル操作

(共同通信社 2008年7月2日)

病気で下半身が不自由になり、演奏活動を一度はあきらめた
北海道旭川市のピアニスト山崎理恵さん(32)が、
口から息を吹き込んでピアノのペダルを操作する装置を使い、
同市の公民館で試演会を開いた。

山崎さんは、桐朋学園大(東京)ピアノ科を卒業後、
プロとしての道を歩み始めていたが、
20歳の時、膠原病の一種で難病「全身性エリテマトーデス」を発病。
約6年前に、脊椎に炎症を起こし、車いすでの生活を余儀なくされていた。

今回使った装置は、山崎さんのことを知った市内の機械設計会社が
約3年がかりで完成。
管に吹き込んだ息を、アナログ信号に変換してペダルを動かす仕組み。
吹き込みの強弱で、踏み具合が調整できる。

肺活量の問題で、長時間演奏できないなど改善の余地はあるものの、
山崎さんは「6年ぶりの懐かしい音色」と感激した様子。
この日は、ベートーベンの「エリーゼのために」などを演奏。
「ペダルを使う曲はあきらめていたが、また好きな曲が弾ける希望を頂いた」

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=76808

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