2007年12月4日火曜日

小橋建太:腎臓がんから生還!不死鳥チョップ217発

(毎日 12月3日)

546日ぶりのリングで、217発のチョップをさく裂。
腎臓がんで長期欠場していた小橋建太(40)が、
高山善廣(41)とタッグを組んで三沢光晴(45)秋山準(38)組と対戦。
06年6月4日の札幌大会以来のリング。

敗れはしたが、満員の1万7000人のファンが待ち望んだ復帰戦で、
小橋は130連発を含む217発のチョップを放ち、病魔の克服をアピール。

超満員1万7000人の「小橋コール」が館内に響き渡った。
三沢、秋山にこん身の逆水平、大根斬りチョップを叩き込む。
圧巻は15分すぎ。
秋山に61発の逆水平を見舞うと、「青春の握り拳」を振り上げる。
さらに69発、計130発のマシンガンチョップ。
真っ赤に染まった秋山の胸こそが、鉄人復活の証。

心を鬼にしてエルボーを打ち込んできた三沢には、
堂々月面水爆でお返しした。剛腕ラリアットもさく裂。
チョップは計217発にも達した。
飛び散る汗。魂の雄叫び。何もかもが、全盛期の雄姿と同じだ。

最後は、三沢の雪崩式エメラルドフロウジョンに屈したものの、
その三沢と涙の抱擁をかわした小橋は、
「オレは生きている。リングは最高!」と絶叫した。

昨年6月に非情の宣告、「右腎臓に悪性の腫瘍がある」。
01年に、レスラー生命にかかわるひざの大ケガから生還したが、
再び病魔が襲いかかった。
主治医に、「まずは生きること」と絶望的な言葉。
「もうリングに上がることはできないのか…」。
自暴自棄になりかけたが、
「自分にはプロレスしかない」という信念が心の支えに。

手術後、初めて有明の練習場を訪れたとき、
真っ先にリングで大の字になった。
「自分の居場所を確かめたくて。ああ、生きているんだなって」。
練習を開始しても、1つしかない腎臓がリング復帰への最大の障害。
ハードな練習で生じる老廃物を処理できず、食生活も制限。

転機は、昨年12月10日の武道館。
小橋コールで埋め尽くされた会場で、「必ずリングに帰ってきます!」と約束。
「ファンの声援が、一番のリハビリだとあらためて感じた」。
この宣言のあと、腎臓の検査の数値は少しずつ回復に。

「病気をしている間に40代になった。40からが勝負。
オレを見てみんなに元気になってもらいたい」。
リングを取り囲んだ女性ファンのほとんどが泣いていた。
「勇気をありがとう」と書かれた横断幕を横目に花道を戻る際には、
足元がふらついて倒れそうになった。
それでも奇跡を起こした男は言った。
「これがゴールじゃない。これで止まらないし、レスラーとして生き続ける」。
人生最大の敵を倒した鉄人が、再び力強く歩き始めた。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20071203spn00m050022000c.html

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これは、感動、感激ですね!!!
プロレスラーが不死鳥のようによみがえるシーンを
いくつも見てきたが、今回もまた目にすることが。
また素晴しいレスリングを見せて欲しい。
そして多くの勇気を与えて欲しい。

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