2007年12月2日日曜日

しっかり眠れば太らない? 小学生対象の米研究

(CNN 2007.11.10)

小学校3年生の時点で、十分な睡眠時間を取っている子どもは、
6年生で肥満になる確率が明らかに低くなるとの研究結果を、
米ミシガン大のチームが発表。

睡眠が足りないと、食欲ホルモンの分泌が乱れたり、
日中の運動不足を招いたりするためではないかと考えられる。

チームでは、連邦当局が過去に実施した調査のデータから、
小学校3年生と6年生の時点の睡眠時間や身長、体重が記録されている
子ども785人を抽出し、相関関係を分析。

3年生の平均睡眠時間は、約9時間半。
7時間しか眠らない子や12時間眠る子も。

同じ子どもたちが、6年生になった時の肥満率に注目。
睡眠時間が9時間未満だったグループと、
10‐12時間眠っていたグループに分けると、
肥満の範囲に入る子の率は前者で約22%、後者で約12%と、明確な差。

3年生の時点で太っていたかどうかという要因を考慮しても、
大きな差があることに変わりはなかった。
さらに詳細な分析の結果、境目は9時間45分の線にあり、
これを超えると肥満率がぐんと下がることが明らかに。

睡眠時間と肥満の関係を調べた研究は、これまでにもいくつか発表。
米シカゴ大の内分泌学者らが成人を対象に実施した調査では、
睡眠が不足すると、体内の食欲増進ホルモン「グレリン」が増え、
食欲抑制ホルモン「レプチン」が減るとの結果が報告。

睡眠が足りない子どもは日中、体を動かすより寝そべって菓子などを
食べている時間が長くなり、これが肥満につながるとの説も。

専門家の間には、「睡眠不足が肥満の原因になるのとは反対に、
肥満が原因で睡眠時無呼吸症候群などが起き、
眠りが妨げられることも考えられる」との指摘もあり、
睡眠時間と肥満の因果関係は確立するまでに至っていない。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200711100001.html

0 件のコメント: