2011年7月11日月曜日

唾液でも前立腺がん把握 再発・転移でPSA高値

(2011年7月4日 共同通信社)

前立腺がんの腫瘍マーカーで、血液検査に使われるPSA
(前立腺特異抗原)は、患者の唾液にも含まれ、がん手術後の再発や
転移を調べるのにも有効だとの研究結果を、
神奈川歯科大の槻木恵一教授(唾液腺健康医学)らのグループが
2日までにまとめた。

PSAは、がん以外の前立腺の病気でも数値が上がる。
唾液は、血液に比べ採取が簡単なのが利点で、槻木教授は、
「大規模な研究を進め、がん手術後の検査だけでなく、
がんを含めた前立腺疾患の検診にも使えるようにしたい」

PSAは、普通に前立腺から分泌される物質だが、
がんなどの患者では、血中の濃度が高くなる。
グループは、唾液が血液から作られ、血液成分を反映していることに着目。
唾液を分泌する唾液腺では、PSAが作られないことも確認し、
前立腺がんの手術をした患者31人の血液と唾液中のPSAとの関係を調べた。

その結果、術後に再発や転移が見つかった11人は、
PSAの血中濃度が1ml中2・5ng以上と高かった上、
血中濃度が上がるにつれ、唾液中の濃度も上がっていた。
経過が良かった20人は、血中濃度が低く、PSAは唾液にも
ほとんど含まれていなかった。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/7/4/138892/

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