2011年7月12日火曜日

アルツハイマー病 理研、新原因のたんぱく質を特定

(2011年7月4日 毎日新聞社)

アルツハイマー病の原因物質と考えられているたんぱく質
「アミロイドベータ(Aβ)」のうち、これまであまり注目されていなかった
「Aβ43」が、アルツハイマー病の大きな原因となっていることを、
理化学研究所などのチームが突き止め、
ネイチャーニューロサイエンス(電子版)に4日発表。
新たな治療戦略や診断法の開発に役立つ可能性がある。

従来、Aβ42と呼ばれるタイプが、アルツハイマー病の主原因と考えられていた。
亡くなった患者の脳を調べたところ、Aβ43の量がAβ42の半分近くあり、
アルツハイマー病の特徴であるアミロイド斑(老人斑)の部位に集中的に存在。

マウスの神経細胞に、各種のAβを加えて経過を見たところ、
Aβ43を加えた細胞の生存率は大幅に低く、毒性が強いことも分かった。

Aβ43は、他のタイプよりアミノ酸の数が多い。
これまでの臨床実験は、Aβ42に注目したもので、目立った成功例はなかった。
チームの西道隆臣・同研究所チームリーダーは、
42だけでなく、43の産生を抑えるなど新たな治療戦略が必要。
43は、加齢によって顕著に増えることも確認、早期診断に役立ちそうだ」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/7/4/138923/

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