2010年10月18日月曜日

老若男女の共同参画を2度目の全国サミット 住田さん講演にシンポジウム 大船渡で

(東海新報 10月9日)

全国男女共同参画宣言都市inおおふなとが、リアスホールで開催。
テレビ番組でお馴染みの住田裕子弁護士が、
女性の積極的な社会進出についてアドバイスを送ったほか、
シンポジウムでは、宣言都市を行っている3首長が、
各市の取り組み内容などを紹介。
県内外から1100人が集まり、老若男女が世代や性別の枠に
とらわれずに活躍できる社会の推進を誓い合った。

同市での開催は、平成8年の第1回以来2回目。
平成11年、男女共同参画社会基本法が施行、
全国には約150の宣言都市がある中、国と各宣言都市、地域住民が
連携して新たなステップを目指す場として、開催準備を進めてきた。
市が主催し、参加者のうち約3分の1が市外、県外からの来訪。

オープニングでは、三陸町吉浜の千歳明神太鼓が登場、
躍動感あふれる演奏で来場者を魅了。
開会あいさつでは、甘竹勝郎市長が「第1回のサミットを大船渡で開き、
20回目のサミットも開催することができた。
男性も女性も、輝いて良い人生を送るため、
地方自治体も国と一緒になりながら努力したい」

岡崎トミ子内閣府特命担当大臣(男女共同参画)と
達増拓也県知事によるメッセージが紹介、
佐藤丈夫市議会議長が祝辞。

内閣府からの報告では、岡島敦子男女共同参画局長が説明役を務め、
少子高齢化や人口減少が進む中、女性労働力の増加が
重要視されている点などを解説。

基調講演では、「老若男女共同参画動き出そうともに笑顔の社会をめざして」
と題し、住田弁護士が講師を務めた。
住田さんは、テレビ番組「行列のできる法律相談所」などに出演、
人気を集めているほか、内閣府男女共同参画会議審議員も務めている。

ユーモアも交えて、弁護士が出演するテレビ番組の裏側を語ったほか、
自身の半生を振り返りながら、社会における女性参加の大切さをアドバイス。
内閣府の資料にもふれ、少子化が問題視されている中、
第2子以降を出生している家庭では、夫が家事・育児を行っている
時間が長い傾向も紹介。

男女共同参画は、女性が偉くなることではなく、
女性が活躍してもっと地域が良くなり、最終的には平和になること。
女性の皆さんは、苦手だからといって役職を敬遠したり、
ひるんではだめ。積極的なチャレンジが大切」

シンポジウムでは、甘竹市長に加え、相模原市の加山俊夫市長、
宝塚市の中川智子市長がパネリストを務めた。
各市とも、男女共同参画宣言を行っている。
もりおか女性センター長の平賀圭子さんが、コーディネーター。

パネリストは、各市それぞれで展開している施策説明や
男女共同参画に対する考え方などを説明。
3市長による共同宣言では、「老いも若きも女も男も、
自らの意思であらゆる分野の活動に、平等に参画できる環境を築くため、
固定的役割分担意識解消の啓発に取り組み、
多様なライフスタイルを尊重する社会づくりに努める」など3点を確認。

館内にある展示ギャラリーでは、各宣言都市や各種団体などの
取り組みを紹介するパネル展を開催。
遠方からの来場者に対する「おもてなし」として、昼食時には
市漁協女性部らが大釜で調理したサケのすり身汁などを提供。
地元名産品を販売するコーナーも設けられ、来場者に大船渡の魅力を発信。

http://www.tohkaishimpo.com/

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