2010年11月2日火曜日

経鼻ワクチン、人で研究へ インフルエンザで感染研

(2010年10月25日 共同通信社)

鼻の粘膜にシュッとスプレーする「経鼻ワクチン」と呼ばれる
新しいタイプのインフルエンザワクチンを、
国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの
長谷川秀樹室長らのチームが開発、健康な人に投与して
効果を確かめる臨床研究を近く開始。
埼玉県和光市で、23日開かれたシンポジウムで明らかに。

経鼻ワクチンは、従来の注射のワクチンとは違って、痛みがないので、
子どもに投与しやすい上、従来よりも幅広い型の
インフルエンザウイルスに効果があると期待。

現在のワクチンは、皮下に注射して血液中に抗体をつくるが、
ウイルスの感染は防げない。
経鼻ワクチンは、従来のワクチンではできない「IgA」と呼ばれる
抗体を全身の粘膜につくり、感染そのものを防御できるのが特徴。

長谷川室長らは、これまでマウスやサルでの実験で
感染防御効果を確認したほか、ワクチンに使ったウイルスと違う型の
ウイルスにも効果があった。

臨床研究は、健康な成人男女計50人が対象。
ワクチン株には、A香港型の不活化したウイルスを使い、
3週間の間隔で2回鼻から投与。
鼻腔の粘膜にできたIgA抗体が、ウイルスを抑えることできるかなどを調べる。

長谷川室長は、「動物実験では、ワクチン投与の1年後でも
防御効果がみられた。安全性も問題はなかった」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/10/25/127355/

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