2010年11月3日水曜日

日本人ゲノムを初解読 高速解析装置使い5カ月で

(2010年10月25日 共同通信社)

日本人のゲノム(全遺伝情報)を、「次世代シークエンサー」という
DNA解析装置を使って解読することに成功、
理化学研究所ゲノム医科学研究センターの角田達彦チームリーダーらが
24日付の米科学誌ネイチャージェネティクス(電子版)に発表。
日本人のゲノム解読の報告は初めて。

DNAには4種類の塩基が並び、人間の場合は約30億塩基対ある。
次世代シークエンサーは、DNAを細かく断片化し、
大量の断片を同時に読み取り高速で解析できる。

角田さんらは、米イルミナ社の装置を使い、日本人男性1人の血液から
採取したDNAを約5カ月で解読。
初めてヒトゲノムを解読し、2003年に終了した国際プロジェクトは
10年以上かかった。
最新装置では、1~2週間で解読できる。

角田さんらは、塩基が個人によって異なる場所を約313万カ所見つけ、
国際プロジェクトで解読されたヒトゲノムにはない
約300万個の塩基対を新たに発見。

角田さんは、「1人だけでは分からないが、数十人程度を解析すれば、
日本人の特徴が見えてくるだろう」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/10/25/127353/

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