2010年12月20日月曜日

三陸地質の魅力確認 宮古地域でセミナー・見学会

(岩手日報 12月9日)  

いわて三陸地質・地形セミナー&現地見学会
(県、浄土ケ浜ビジターセンター主催)が行われた。

参加者は、岩泉町のモシリュウ化石発掘現場や
洋上から田野畑村の断崖の地層を見学し、
地球が刻んだダイナミックな歴史を学んだ。
本県沿岸地域の地質資源を生かした
「ジオパーク」(地質遺産)認定に向け、弾みをつけた。

現地見学会には、宮古市などから13人が参加。
北上山地(北上高地)を中心とする古生代から中生代の研究、
古生物のアンモナイトとオウムガイ研究で、
国内第一人者の永広昌之東北大名誉教授が現地で解説を行った。

岩泉町小本では、約1億1千万年前の地層から、
国内で初めて発見された白亜紀の恐竜「モシリュウ」の
化石発掘現場や小本層植物化石産地を見学。

1億2千万から1億3千万年ほど前の植物化石産地で、
参加者が現場の石を手に取り、シダ類とみられる植物の化石を見つけた。
地元の小本中の生徒も、見学に加わった。

田野畑村では、サッパ船に乗り込み、ハイペ・コイコロベ化石産地などを
洋上から観察し、海岸段丘の成り立ちを学んだ。

県は、いわて三陸ジオパーク研究会を立ち上げるなど、
「世界ジオパーク」認定も視野に、地質資源の活用を摸索。
セミナーと見学会は初めての開催、宮古市の浄土ケ浜ビジターセンターで
セミナーが行われた。

同研究会委員も務める永広名誉教授は、
宮古-田野畑間の地質資源について、
「白亜紀前期の地質の激しい構造運動が見られる地域」とし、
本県沿岸の地質資源については、
「日本列島の中でも、特に古い地層も見られ、国内で一番大切な地域」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20101209_9

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