2010年12月19日日曜日

魅力向上へ農家が知恵 花巻のグリーンツーリズム

(岩手日報 12月9日)

花巻市のグリーンツーリズム受け入れ農家を対象とした研修会
(はなまきグリーン・ツーリズム推進協議会など主催)は、
湯本のホテルで開かれた。
同市の受け入れ実績は近年、他地域との競合を背景に減少傾向。
受け入れ農家の意欲は高く、地域活性化にもつながる取り組みだけに、
花巻の魅力、特色の発信が課題。

同協議会は市や県、農協、観光協会、受け入れ農家の会の
代表者らで組織。
研修会は年1回で、今回は農業者約30人を含む約50人が参加、
意見交換や衛生講習会に励んだ。

同市のグリーンツーリズムは、全国の小・中・高校生が教育旅行として
農山村生活を体験するのがメーン。
本年度の教育旅行は、市内農家延べ466戸が、
日帰りと宿泊付きを合わせ、児童生徒計1976人を受け入れた。

学校の所在地域は、北は北海道から南は大阪府に及んだ。
教育旅行は近年、受け入れ要請が減っており、
本年度の受け入れ者数は、ピークだった2007年度(3034人)に比べ、
1千人超の減。
特に、宿泊付きが減っている。

受け入れ数減少の背景には、県内外の他都市や沿岸部との競合や
高齢化、介護などによる受け入れ農家の確保難が挙げられる。

同日の意見交換は、参加者から「別れるときは、
子どもたちが涙を流してくれ、やって良かったと感じる」、
「農産物を一生懸命に作っていることが伝わると、
嫌いなものでも食べてくれる」など、
充実した交流の様子が数多く報告。

同協議会長の菊池俊雄花巻農協生活福祉部長は、
「花巻の農業、観光、文化をマッチングし、
地域そのものをPRしていく必要がある」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20101209_11

0 件のコメント: