2011年1月15日土曜日

MOTTAINAI:塚本哲夫・六甲バター社長に聞く

(毎日 1月5日)

Q・B・Bブランドで知られる「六甲バター株式会社」
(本社・神戸市、塚本哲夫社長)が、
MOTTAINAIキャンペーンに賛同し、マータイさんの植林活動を支援する
取り組み「Q・B・B&MOTTAINAIオリジナルキャンペーン」を展開。
食育を通じた豊かな食文化を目指す同社の目標などについて、
塚本社長に聞いた。

--近年、食品の原材料価格がじわじわと上昇。
新興国の経済発展で、食料不足を懸念する声も。

社会資本の蓄積した日本に、家計に占める飲食費の割合が高ければ
生活水準が低い、という考え方をそろそろ見直してもいいのでは。
食事にある程度お金をかけ、豊かな食文化を楽しむ時代になった。

--豊かな食文化とはどのようなものか?

価値観や品ぞろえが多様であるということ。
私どもは、健康で、明るく、楽しい食文化の提供によって、
社会に貢献することを経営理念に掲げている。
主力商品のチーズだけでなく、独自の技術を生かしたナッツや
ドライフルーツ、デザートなどの商品を新たに展開中。

チーズは、お年寄りでも口にしやすく、栄養を吸収しやすい食品で、
こうした機能性を打ち出した商品作りも考えている。
食に対する感謝の気持ちも忘れてはいけない。

--食文化を広めるため、どのような取り組みをしているか?

神戸市立六甲山牧場に、「六甲山Q・B・Bチーズ館」をオープン。
チーズの種類や歴史を紹介し、実際にチーズを作っていただく
体験教室を開いている。
今回の取り組みのように、豊かな食文化を支える地球環境を
保全する活動にも取り組んでいく。

--将来の構想?

プロセスチーズで、世界一の技術を持ったメーカーになること。
加熱工程があるプロセスチーズは長期保存しやすく、形が自在で、
熱に対する性質などを調節することができ、
これにナチュラルチーズの個性を取り込むことができれば、
さらにいい商品が作れる。
10年後には目標を実現したい。
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◇Q・B・B&MOTTAINAIオリジナルキャンペーン

Q・B・B「大きいスライスチーズ」を購入し、商品に付いている
バーコードを、1枚1口として郵便はがきか応募はがきに貼って応募。
抽選で「Q・B・B&MOTTAINAIオリジナルボトル&風呂敷」セットが
500人に贈られる。
締め切りは1月31日。
2万通を上限に、応募1通につき苗木1本分の費用を、
マータイさんのグリーンベルト運動に寄付。
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◆塚本哲夫

関西学院大卒。1964年、六甲バター入社。
副社長などを経て、85年から現職。
チーズ普及協議会副会長や神戸経済同友会常任理事などを務める。
趣味はゴルフ、油絵など。

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2011/01/05/20110105ddm010040145000c.html

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